人間は必要とさ

CNN News を見ていると「教師の地位が一番高い国はどこか?」
というタイトルの記事が気になった。
いわゆる学習到達度調査(PISA) によると、概してアジア系の学業成績がよく、
シンガポール、中国、韓国、台湾などとともに日本も上位にランクされている。
ただ、教師の地位はと言えば、中国や韓国、シンガポールなどは高いが、日本は、
かなり低い。
学校教師だからと言って、それで横並びに尊敬の念を持たれるかと言えば、
そうではなさそうだ。
昨今、教師の素行が問題視されることが多く、
教師に対して厳しい目が向けられているのは事実。
そのせいかも知れないが、せっかくPISA で貢献しているのに
もう少し評価してもらいたい、というところだろう。

心理学の大きな命題に「人間は必要とされることを必要とする」
というものがある。よく読まないとわかりづらいが、
「人は、人のお役に立つことで存在を維持している」という意味。
たしかに、人から必要でないと評価されたなら、
存在自体を否定されるような思いになる。
ひるがえって、お商売というものも「必要とされるかどうか?」で、
成り立っているとも言える。
いわゆる流行(はや)らない店というのは「必要とされていない店」と言うことができる。
開いた以上「必要とされる」ことが店の喜びとなる。
すなわち、人に喜んでもらうことが、自分にとっての喜びとなる。
ここから言えることは、「人間は必要とされることを必要とする」となる。

日本の教師も、もっと評価されてしかるべきかも知れない。
ただ、盗撮などの教師にあるまじき行動や
その他、呆れ返る行動などによって評価を下げているのも事実。
必要なことを行ない、必要でないことはやらぬこと。

「必要とされる人間となれ」というところか...